【浦島太郎】うらしまたろうの語源

 漢字では、浦島太郎と書かれます。海辺の砂浜で子供たちに苛められていた亀を助けたら、そのお礼に竜宮城に案内され、乙姫様のたいへんなおもてなしを受けます。夫婦になって日々を楽しく過ごしますが、三年経った頃に故郷が恋しくなり、いとまを申し出て、開けないようにとの忠告を受けた玉手箱を貰って帰ります。三年と思ったのに地上では三〇〇年の年月が経過していて、土地の様相もすっかり変ってしまい、知った人は誰もおらず、途方にくれた浦島太郎は、忠告も忘れて玉手箱を開けてしまいます。そこから白い煙が立ち登り、一瞬のうちによぼよぼの老人に変わってしまったというお噺です。

 この話は、内容はお互いにやや異なりますが、古くは丹後国風土記(逸文)、万葉集第九巻の万葉歌(一七四〇・一七四一)、日本書紀の雄略天皇二十二年正月の条にでています。丹後国風土記では浦嶼子、万葉集では浦嶋児(子)、日本書紀では浦嶋子と書いてあります。その後の室町時代の御伽草子で名称等も現在の噺に近いものになっています。

 この、ウラシマという名前が意味も無く付けられたとは思えないので、その語源の詮索をしてみます。

一音節読みで、はウと読み動詞では「~しない」、はランと読み「見る」、はシと読み「昔」、はマンと読み「美しい」の意味があります。子や太郎は「男」の意味です。

つまり、ウラシマは無覧昔曼であり、後ろから直訳すると「美しい昔を見れない(男)」少し意訳すると「美しい昔の故郷を見られなかった(男)」の意味になり、これがこの男性の名称語源と思われます。


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あまり知られていない日本語の語源説について紹介します。  日本語が美しいという理由の一つは、   「日本人自身が作った言語」  であるから美しいのです。 日本語とは「漢字を素材として日本人自身がつくった言語」であることを皆様に知っていただきたいと思います。

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